建売の中には、食器を収納するためのカップボードが標準装備ではない物件も存在します。
住宅を購入する時、オプションで取り付けするか、後付けするか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、建売にカップボードを後付けする方法や大まかな費用、おすすめのメーカーについて解説します。
カップボードを後付けできるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
建売にカップボードの後付けは可能?
結論、建売にカップボードを後付けできます。
カップボードを取り付けることで、食器や調理器具、調理家電などの置き場所が定まり、見た目もスッキリした印象になります。
以下、カップボードを取り付ける費用の目安やメリットを紹介します。
設置費用は30万円前後
カップボードを後付けで設置する費用は、およそ30万円前後です。安いものであれば本体価格で10万円を切るタイプもあります。
ただし、間口(カップボードの幅)や奥行きによって金額は前後します。
また、なるべく安く抑えたいからと幅の小さいタイプを選ぶと、壁の広さと合わず中途半端な見た目に。
費用よりもスペースに合う大きさを優先し、設置したい幅にピッタリあったものを選ぶようにしましょう。
収納スペース増設や地震対策にも有効
カップボードには、食器や調理器具、ストックしたい食材などをたっぷり収納できます。
収納スペースが増えることでキッチン全体がスッキリし、家事しやすい環境に。
天井までピッタリのサイズを設置すれば、地震対策にも効果を発揮します。
カップボードはオプション工事と後付けどちらがいい?
カップボードは新築時にオプション工事で付ける方法と、入居後に後付けする方法があります。
費用面や選べるカップボードの種類などが異なり、迷う方も多いポイントです。
それぞれの違いをまとめたので、詳しく見ていきましょう。
オプションで付ける方がラク!
決めることが多く、複雑な手続きも多いマイホームの購入。
自分でリフォーム業者を探す手間がないため、オプションで依頼するのがおすすめです。
住宅会社のオプションであれば、システムキッチンと同じメーカーのカップボードを取り付けるため、部屋全体の統一感も生まれます。
引き渡し時からすぐにカップボードが使えるのも大きなメリット。
オプション費用の相場も後付けとほとんど変わらず、30万円前後のケースが多いです。
好きなタイプを選びたいなら後付けもアリ
カップボードにこだわりたい、部屋全体のインテリアを自分で考えたい場合は、後付けの方が選択肢が広がります。
最近では住宅設備メーカーの通販サイトなどで、理想のカップボードを見つけることも容易になりました。
通販の場合はアウトレットや割引された商品も多く、お得なケースが多々あります。
ただし、通販の場合は工事会社を探したり、自分で室内に搬入しなければいけない点に注意しましょう。
カップボードが標準装備の建売はある?
建売の場合、意外な設備がオプション扱いのケースが多くあり、カップボードもそのひとつ。
カップボードが販売価格に含まれていなければ、追加で30万円ほどの出費が発生します。
どこまでが標準で、何がオプション扱いになるのかは事前に確認しておきましょう。
なお、弊社トスケンホームの場合、カップボードが標準装備の物件を多く販売しています。
建売のオプションについて詳しく解説した記事もぜひ参考にしてください。
建売にカップボードを後付けする3つの方法
建売でカップボードを後付けしたい場合、3つの方法があります。
- リフォーム工事の会社に依頼する
- 家具店やホームセンターで依頼する
- 自分で設置する
それぞれ、以下で詳しく紹介します。
リフォーム工事の会社に依頼する
一般的なのが、リフォーム工事会社に依頼する方法です。
地元密着のリフォーム会社だけでなく、ハウスメーカーや住設メーカーの子会社もあります。
カップボードの取り付けや、キッチンまわりの施工実績が豊富なリフォーム会社がおすすめ。
専門知識と実績を元に、希望に沿ったカップボードの提案や、暮らしに合わせたカスタマイズが期待できます。
家具店やホームセンターで依頼する
カップボードを販売する家具店やホームセンターでも配送や取り付けの依頼が可能です。
大手家具店の場合、商品代金+3,000円〜5,000円で、配送や設置、梱包材の回収まで行うケースが多いようです。
リフォーム会社ほどの高額な費用はかからず、迅速に設置を完了できるのは大きなメリットと言えます。
ただし、家具店やホームセンターでは大型の商品は少なめ。
壁一面をカップボードにしたい場合、幅が足りないかもしれません。
寸法の計測などは自分で行う必要があり、ぴったりのサイズを探す手間がかかります。
自分で設置する
普段からDIYをしている方なら、自力で設置するのも方法です。
通販では既製品だけでなく、フルオーダーのカップボードの購入も可能です。
商品代金だけで済むため低予算で抑えられる一方、コンセントの位置やドアの開閉なども計算に入れて設置工事を行う必要があります。
カップボードのおすすめメーカー&販売店6選
システムキッチンやカップボードで特に人気のメーカーや家具販売店を6社、紹介します。
- リクシル
- タカラスタンダード
- クリナップ
- パナソニック
- ニトリ
- イケア
それぞれの特徴を、詳しく見ていきましょう。
リクシル
リクシルは、サイズやカラー展開の豊富さから人気が高いメーカーです。
高品質で他社よりも安価なカップボードを開発しています。
定番の「シエラ」シリーズは、キャビネットやカウンターを自由に組み合わせ可能です。
タカラスタンダード
システムキッチンでもおなじみのメーカー、タカラスタンダード。
キャビネットの内側もホーローになっているのが特徴です。
炊飯器の蒸気や梅雨時期の湿気に強く、水回り設備に最適な構造になっています。
キャビネットの扉がマグネットになっており、冷蔵庫と同様にメモを貼ったり、インテリアを楽しんだりできます。
クリナップ
クリナップには、カップボードの機能性を充実させた商品が多くあります。
最下段部分を踏み台にできる「ステップコンテナ」、上部の食器が取り出しやすい「フラップ扉吊戸棚」など、クリナップならではの使い勝手の良さが強みです。
パナソニック
たくさんの調理家電をカップボードに収納したい人におすすめなのがパナソニックです。
デザイン性の高さと使う人の安全に配慮した「スライドイン家電収納」、炊飯器や電気ポットに最適な「蒸気処理付き家電収納」などの機能を搭載。
食器収納部分には網棚を取り付け、奥にある食器も取り出しやすくなっています。
ニトリ
ニトリのキッチンボードシリーズ「リガーロ」は、好きなユニットを組み合わせて、暮らしにあったカップボードを購入できます。
天板や本体カラーを3種類の色味から選べるため、インテリアとの相性に拘れるのも魅力です。
イケア
イケアのキッチン背面収納シリーズ「METOD(メトード )」は、ハイキャビネットやカウンター収納の組み合わせや扉のデザインを好きなように選択可能です。
扉の種類は20種類以上あり、海外ブランドならではのスタイリッシュな見た目のラインナップとなっています。
既製品の組み合わせだけでなく1からのプランニングも相談できます。
建売に設置するカップボードを選ぶポイント
カップボードは住宅設備メーカーや家具店、ホームセンターで販売されており、選択肢が多岐にわたります。
自宅にあうカップボードの選び方について、以下の4つのポイントを元に紹介します。
- デザインの統一感
- 収納容量
- 調理・配膳のしやすさ
- 天井の高さも要チェック
詳しく見ていきましょう。
デザインの統一感
カップボードの選択で特に重視したいのが、デザインの統一感。
できればシステムキッチンと同じメーカー・同じシリーズがおすすめです。
造付けのような一体感を出すことで、キッチン全体が引き締まった印象になります。
収納容量
収納スペースが大きければ、キッチンが片付けやすくなります。
手持ちの食器、調理器具などを全て収納できる容量は確保したいところです。
大きめの調理器具や食器なども入るような引き出しサイズかチェックしましょう。
調理・配膳のしやすさ
キッチンで作業する際、カップボードと作業台はスムーズな位置関係が理想です。
特に調理器具や調理家電は、どこに何をしまうかによって作業効率が変わります。
よく使う食器が、取り出しやすい高さに収まるかどうかもチェックしたい部分です。
天井の高さも要チェック
天井の高さとカップボードの高さが合わない場合、上部の隙間にホコリが溜まりやすくなります。
また、地震で倒壊しないよう固定器具をつける必要が出てきます。
なるべく高さがぴったりになるサイズを選びましょう。
建売にカップボードがない場合の収納アイデア
建売でカップボードが標準装備でなかった場合、取り付け工事は数十万円ほどの大きな出費となります。
「あまり予算をかけずに収納スペースを作りたい」という方のために、ここでは簡単にできる4つのアイデアを紹介します。
- シンク下スペースをフル活用する
- キッチンの引き出しを使う
- カラーボックスを食器棚にリメイク
- ラックや有孔ボードを使って吊るす
以下で詳しく見ていきましょう。
シンク下スペースをフル活用する
食器や鍋・フライパンなどの収納にはシンク下のスペースを活用しましょう。
グラスはボックスやケースにまとめてから収納する、トレイなどで仕切りを作ることで、置き場所が明確になり、出し入れの効率がアップします。
また、平皿は重ねて収納すると取り出しにくいため、ファイルボックス、ブックスタンドなどに立てて入れるのがおすすめです。
キッチンの引き出しを使う
キッチンの引き出しも食器棚の代わりとして有効です。
浅い引き出しにはカトラリー類や調理器具を、深い引き出しにはお皿やお椀を立てて入れるのがおすすめ。
100円ショップなどで売っている「お皿立て」を活用するとスッキリ収納できます。
カラーボックスを食器棚にリメイク
カラーボックスも食器棚の代わりに利用できます。
重たい食器や鍋などもしまうことを考え、重さに耐えられる強度のものを選びましょう。
突っ張り棒でカーテンを取り付ければ、ホコリが入るのを防止できます。
カラーボックス用の扉を取り付けるのもおすすめです。
ラックや有孔ボードを使って吊るす
空いている壁面を使った「吊るす収納」も食器棚の代わりになります。
有孔ボード(パンチングボード)を活用すれば、ラックやS字フックを好きなレイアウトで取り付け可能です。
壁に取り付けられるラックにお皿やグラスを乗せる、取っ手のある食器はフックで下げて収納する、などの方法があります。
凝ったデザインの平皿を壁にかけるディスプレイ収納は、インテリアとしてもおしゃれです。
まとめ
カップボードの選択は、ただ単に収納スペースを増やすだけではなく、キッチン全体のデザイン性や機能性の向上につながります。
この記事を通して、カップボード選びの疑問が解消できれば幸いです。
弊社トスケンホームでは、カップボードが標準装備の建売を多く販売していますので余計な費用が発生しません。
新潟県内で住宅購入をお考えの方は、ぜひお気軽に物件見学へお越しください。